【関東から東北に甚大な水害と停電被害・令和元年台風19号・行政に対する怒りのコラム】今日も匍匐前進

 

 

こんにちは! 「今日も匍匐前進」管理人こと、長年会社で地震対策と防火管理者をやっていたスガタです。

 

 

2019年10月12日に静岡県に上陸した令和元年・台風19号についての行政に対する怒りのコラムです。

 

被災された方々はもちろんのこと、報道で存知のように、関東から東北に甚大な水害と停電をもたらしたました。

 

9月9日に千葉県に上陸した台風15号の停電被害も完全に復旧していないタイミングでもありました。

 

 

台風15号の災害に引き続き、またまた「怒りのコラム」と題してこの記事を書いたのは、、、。

 

多くの方々が報道でご存知のように、神奈川県の自衛隊給水車に対する失態のことです。

 

ザックリと言うと、神奈川県庁からは静岡県陸自の給水車は要請をしてはいないということで、神奈川県山北町の事前連絡で現地に到着した災害派遣静岡の自衛隊の給水車を追い返す事態が発生しました。

 

行政を担い県民を守るべき県庁、県知事さんの対応は何という事でしょうか!?

 

なお、この給水車の水は捨てたとの誤報があるようですが、持ち帰られて炊事や洗車など有効利用されたそうです。

 

 

重箱の隅を突っつくような批判ではないのですが、これも1つの事例として取り上げてみたいと思います。

 

この事例についても、私は個人的に怒りを感じています!!

 

かねがね、この私のサイトで災害に対する地方自治体の対応の不安を書いていますが、「やはりそうか…いつになってもお役所仕事」。

 

住民への人道的な配慮をする考えが、まだまだ大きく欠けています。

 

 

 

 

令和元年台風19号の災害で亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。

 

 

 

 

このページの目次
  1. 【関東から東北に甚大な水害と停電被害・令和元年台風19号・行政に対する怒りのコラム】今日も匍匐前進
  2. 地方自治体、しっかりしてください(怒り!!)
  3. 令和元年台風19号の主な情報と被害状況報道(時系列)
  4. 国土交通省とNHKニュース・防災アプリ、自衛隊のTwitterのご紹介
 

地方自治体、しっかりしてください(怒り!!)

 

 

先ずは、この件について報道された内容を挙げます。

 

台風19号の影響で断水になった神奈川県山北町で、陸上自衛隊の給水車が災害派遣要請に備えて到着したものの、県が要請をしなかったため引き返していたことが16日、町や県などへの取材で分かった。

 

関係機関の連携不足で、給水支援が生かされなかった形だ。

 

今回の台風では1都11県から災害派遣要請が出ている。

 

町などによると、町は13日未明に台風の被害で断水の恐れが出たため、陸自駒門駐屯地(静岡県御殿場市)に「給水支援を県を通じて要請するかもしれない」と連絡。

 

県にも災害派遣を要請してほしいと伝えたが、県側は県企業庁の給水車を派遣することが可能で、要請の必要はないと判断した。

 

一方、陸自は要請があった場合にすぐ対応できるよう、部隊長の判断で給水車(水約3トン)を自主的に派遣。

 

町役場に午前8時ごろに到着したが、派遣要請がなかったため引き返した。

 

現場に水を求めて待っていた住民もいたという。 
(原文ママ)

 

出典: 陸自給水車、引き返す=県要請せず、断水の山北町―神奈川 時事通信 / 2019年10月16日 20時06分

 

 

断水で、給水車の到着を待って居た方々も居たのですよ!!

 

給水車はまだかまだか…と到着を待って居て、挙句、目の前で追い返されてしまった…。

 

住民の方々は、目が点になって激怒されたことと察します。

 

これは行政の前代未聞の大失態です!!!!

 

 

他にも叩けば沢山の埃が出る事例は多々あるかと思いますが、、、。

 

 

なお、この給水車の水は捨てたとの誤報があるようですが、駐屯地に持ち帰られて炊事や洗車などで有効利用されたそうです。

 

 

県知事や県庁は自衛隊法を知らないの?

 

この知事さん、「町民の皆さんのお怒りは至極当然。心からおわび申し上げたい」と陳謝したそうですが、、、。

 

一方、自衛隊派遣は都道府県知事が要請する仕組みで、知事は「部隊が上からの指令ではない形で動いたということ。ただ、善意で対応されたことで(陸自を)責めるつもりはない」と語った。(原文ママ)

 

出典: 【台風19号】山北の給水車問題 黒岩知事が陳謝 神奈川新聞社 2019/10/16 21:36

 

 

何を言っているんだ、この県知事は??? ですよ。。。

 

「俺も悪いが、あんたも悪い」的な言い方…。

 

本来だったら駒門駐屯地の陸上自衛隊さんにも「申し訳なかった」じゃないですか!?

 

で、知っておかなければならないのは、自衛隊の災害派遣は県知事の要請以外にも近傍派遣とか自衛隊駐屯地の判断でも災害派遣については出動できるのですよ!!

 

勉強不足・もしかしたら知っていても上から目線の「親方日の丸」のお役所。。。

 

 

民間企業でこんなこと言ったら、大炎上!! 数ヵ月後には会社が潰れる事態だってあるのですよ!!

 

 

ご参考: 「人命より面子が大事なのか」神奈川県断水地域に自衛隊給水支援の水を県が捨てさせた?と話題に・秒刊SUNDAY 2019/10/16 19:55:00

 

※自衛隊給水支援の水を県が捨てさせた?は誤情報です。

 

この自衛隊給水車の水は、駐屯地に持ち帰られて炊事や洗車など有効利用されたそうです。

 

 

この県知事さん、元フジテレビのニュースキャスターですよ…!!

 

視聴者の身になって報道していたんですよねぇ???キット…。

 

で、この知事さん、過去にはいい仕事をしています.

 

東日本大震災で発生した瓦礫などの廃棄、処理問題で神奈川県南足柄市と箱根町に災害廃棄物の漁網受け入れを合意させて受け入れた方なんですけどね。

 

 

上の報道では、「関係機関の連携不足」と書いてありますが、、、。

 

どうやら、神奈川県庁と山北町とのやり取りで県側が町側の話も良く聞かずに「判断」をしていたような…???

 

「町」の分際で「県」に断りも無く的な意識があったのでしょうか!?

 

その結果、静岡県の陸上自衛隊・駒門駐屯地からの3台の給水車を追い返した!!

 

 

もう一回言いますが、前代未聞の失態です!!!!

 

 

で、県知事は前出の「部隊が上からの指令ではない形で動いたということ。ただ、善意で対応されたことで(陸自を)責めるつもりはない」との発言!?

 

100歩譲って、混乱の中での県庁職員の不行き届きを庇っての発言で、監督不行き届きだったのでしょうか???

 

それでも、やはり私は怒り心頭になります!!

 

日本の知事さん達、職員をしっかりと教育してください!!

 

 

ちゃんと、自衛隊さんの災害派遣について取りまとめられている県もあります。

 

出典: 自衛隊災害派遣要請の概要-鳥取県

 

国内の災害については、自衛隊の近傍派遣の他、自主派遣というのもあります。

 

 

1.要請に基づく派遣
都道府県知事その他政令で定める者は、天災地変その他の災害に際して、人命又は財産の保護のための必要があると認める場合には、部隊等の派遣を大臣又はその指定する者に要請。

 

要請を受けた大臣又はその指定する者は、事態やむを得ない場合には、部隊等を救援のため派遣。

 

2.自主派遣
天災地変その他の災害に際し、その事態に照らし特に緊急を要し、都道府県知事等の要請を待ついとまがないと認められるときは、要請を待たないで、部隊等を派遣することができる。

 

3.近傍派遣
防衛省の施設又はこれらの近傍に火災その他の災害が発生した場合、部隊等の長は、部隊等を派遣することができる。

 

出典: 内閣府HP防災情報のページ・防衛省・自衛隊の災害対策について

 

 

自衛隊さんの災害派遣活動の内容についても、自衛隊法第83条でちゃんと取り決められています。

 

法律に書かれている文言は難しいので(笑)、内閣府から分かりやすく図で解説資料も出ています。

 

災害派遣即応部隊の行動の概要

災害派遣即応部隊の行動の概要

出典: 内閣府HP防災情報のページ・防衛省・自衛隊の災害対策について

 

 

災害派遣活動の種類

自衛隊の災害派遣活動の種類

出典: 内閣府HP防災情報のページ・防衛省・自衛隊の災害対策について

 

 

私は駒門駐屯地の陸自さんの判断は災害時の対応として正しかったと思います。

 

逆にこれが、もっと違った緊急性のある状況で駒門駐屯地の陸自さんが情報を得ていたにも関わらず出動していなかった場合はどうでしょうか?

 

大きな被害に繋がったとき、「何故知っていて出なかった!?」の非難で炎上、救援に向かわなかった「隊員さんにも悔いが残る」でしょう。

 

 

台風15号のときは、元俳優の千葉県知事さんの対応の遅さを批判する声が挙がっていましたが…。

 

ご参考: 千葉停電 県、被災市町村に職員派遣せず 知事「大きな反省材料」

 

ご参考: 千葉・森田健作知事「誰が悪い、これが悪いではない」読売新聞オンライン 2019/09/19 00:21

 

ご参考 : これでいいのか森田健作・千葉県知事 台風の最中に都内で乾杯、年休151日……仕事ぶりに批判・文春オンライン・週刊文春 2019年10月3日号

 

ついでに、出来レースだったのかもしれませんが、、、。

 

千葉県知事さんは、自治体の費用を政府が支援する「激甚災害」に早期に指定するよう求めました。

 

批判は多少有ったにせよ、政府に対しての知事としての仕事はしましたね。

 

ご参考: 千葉県 森田知事 激甚災害指定を安倍首相に要望・NHK NEWS WEB 2019年9月18日 18時20分

 

上の報道以外にも、「千葉県 森田知事・停電の早期復旧 東京電力に強く要請を」・NHK NEWS WEB の報道記事もありましたがこちらの記事は削除されました。

 

 

「激甚災害」とは、、、?

 

内閣府の防災情報に掲載されています。

 

その概要は、

 

激甚災害制度は、地方財政の負担を緩和し、又は被災者に対する特別の助成を行うことが特に必要と認められる災害が発生した場合に、当該災害を激甚災害として指定し、併せて当該災害に対して適用すべき災害復旧事業等にかかる国庫補助の特別措置等を指定するものである。

 

なお、指定については、「激甚災害に対処するための特別の財政援助等に関する法律」に基づく政令で指定することとなるが、政令の制定に当たっては、あらかじめ中央防災会議の意見を聴くこととされている。
(原文ママ)

 

出典: 内閣府HP・激甚災害制度について

 

で、令和元年台風15号は「激甚災害」となりました。

 

令和元年台風19号は、「激甚災害」よりも大きい枠組みの被災者の行政上の不具合を保護も目的とした「特定非常災害」指定となっています。

 

 

「特定非常災害」とは、、、?

 

過去に「特定非常災害」指定になったのは、阪神・淡路大震災、中越地震、東日本大震災、熊本地震、平成30年7月の豪雨(2018年6月28日~7月8日にかけて台風7号および梅雨前線等の影響による西日本を中心とした北海道や中部地方を含む全国的な範囲で記録された集中豪雨)の5つの自然災害です。

 

台風19号による甚大な被害を受けて政府は18日、「特定非常災害」への指定を閣議決定することにしていて、運転免許証の更新など、必要な行政手続きができない被災者を特例措置で救済し、生活やなりわいの再建を後押ししたい考えです。
台風19号で甚大な被害が出ていることを受けて、安倍総理大臣は17日、福島県と宮城県の被災地を視察したあと、政府の非常災害対策本部の会議に出席し、18日の閣議で「特定非常災害」への指定を決定する考えを明らかにしました。

 

特定非常災害には、これまで東日本大震災や去年の西日本豪雨などが指定されていて、指定されれば、運転免許証の更新時期をすぎても有効期間を延長できるほか、債務超過に陥った場合でも一定期間、破産手続きが開始されずに済むようになります。

 

政府としては、今回の災害で河川の氾濫による浸水被害が非常に広い範囲におよび、被災者の生活や経済活動への影響が長期化する懸念があることから、特定非常災害への指定によって、必要な行政手続きができない被災者を特例措置で救済し、生活やなりわいの再建を後押ししたい考えです。

 

出典: 台風19号「特定非常災害」指定で生活再建支援へ 政府・NHK NEWS WEB 2019年10月18日 7時22分

 

 

ご参考: 特定非常災害特別措置法の概要・総理府HP防災情報

 

 

災害時の対応で行政があてにならない理由は?

 

私がいつも思うに、どうも国と地方自治体との間に災害に対しての認識にギャップがありますね!!

 

災害時に混乱はあるとは思いますが、物事がスムースに行かない。

 

さらに、知事(県庁)と市町村の間もちくはぐ、ギクシャク。

 

と言うのは、首相官邸、内閣府、国土交通省、厚生労働省、農林水産省、防衛省、気象庁などの災害対策に関連する省庁は都度報告書を作成して次の災害に活かす法案や体制作りをしているのに、、、。

 

実際の行政・都道府県・各知事さんの防災、災害に対する考え方にバラツキがあると言うか、(言っては悪いが)質があまり良くない方が選挙で選ばれてやっているのでは…?ですよ。

 

 

もっと言うと、市町村の長も含めて考え方、判断がバラバラ。

 

災害時、どうしたら良いか判断できない市町村もあるでしょう。

 

災害現場の市町村の役所から県に要請が来ないと、動かない県庁。

 

 

まあ、報告や要請がないと何を支援したら分らないといったことがあるのでしょうが、それなら都道府県庁で率先して調べろ!! ですよ(怒り)。

 

停電で電話、メール、防災無線も使えなかった事例はいくつでもあったでしょ!!

 

県に限らず市町村でも職員不足を理由に仕事が遅い。

 

災害が発生して迅速な復旧要請の声が挙がると、民間企業に「不眠不休で対処しろ!」の一言(千葉県知事)。

 

実際に県が動き出したのが停電災害発生から4日後…。

 

 

今回の台風19号では、台風発生とともに気象庁から超大型台風の注意喚起が出されていたので、政府も早々と対応を進めていましたが、、、。

 

先ず国が動かないと、ちんたらちんたらの地方自治体。

 

 

大規模地震での官公庁の対応について調べました・【大規模地震の事例から考える生活必需品備蓄の必要性】今日も匍匐前進

 

 

それから、首長(知事)は所属する政党によって、自衛隊嫌い。

 

「リベラル???」…日本じゃリベラルの意味違って使ってますけど…???

 

日本国民(都道府県民)守るのに、保守もリベラルもないでしょ!!

 

国民のためにその仕事(政治)を選んでやっているんだったら、みんなが困って救援を待っている災害救援・派遣活動を素早くしっかりと要請してください。

 

 

国が年に数回、都道府県、市町村の長を集めて徹底的に知事さんへの防災セミナーやったらどうです!?

 

内閣府、国土交通省、厚生労働省、農林水産省、防衛省でそれぞれが主催で上期・下期で毎年2回とか。。。

 

防災セミナーの後の懇親会をもしやるんだったら、税金ではなく自腹で。

 

共通の正しい認識を持った上で、各地道府県、市町村の職員さんたちの防災教育をしたらどうですか?

 

文書をメールで配布なんていうのはダメ!

 

読まないか、読んでも忘れる。

 

ちゃんとした講習会で徹底的にやってください。

 

 

国民に防災の知識を周知させるのは当然のことですが、あれ? 都道府県、市町村の長も職員も日本国民ですよねぇぇぇ。

 

災害時には特に、この人達の考え方や、判断、情報の伝達がバラバラだと日本国民の中でも一般庶民は困るのですよ!!

 

火災、地震、ガス爆発が発生して怪我人や死者が出ると、民間人の建物の管理権原者と防火管理者にばっかり法的な責任押し付けて。。。
※この場合は「権限者」ではなく「権原者」。

 

ちなみに、防災グッズメーカーさんなんかの「防災士」さんは国家資格ではなく民間資格なので、「防火管理者・甲種、乙種」のような消防法などの法の遵守義務、違反して罰せられることはないです。

 

 

防火管理について・このサイトのトップページに記載している内容です。

 

 

ちゃんと対応している地方自治体もあるとは思いますが、先ずはしっかりしてください全国の知事さん!!

 

 

なお、私が住んでいる千葉県○○市では台風19号通過の翌日、早朝に15分間ほど停電があったようですが、午後一で市から10リットルの水が各世帯に配達されました。

 

 

市から各世帯10リットルの水が配達

市から10リットルの水が各世帯に配達

 

 

夜まで、赤水が出ていたので安心に繋がりましたよ!!

 

前回の台風15号のときの停電と断水で市民が困った教訓が活かされたのでしょうか…?

 

令和元年台風19号の主な情報と被害状況報道(時系列)

 

 

令和元年台風19号の概要

 

後になってしまいましたが、令和元年台風19号についてまとめました。

 

令和元年台風19号の概要

出典: 台風情報 - 気象庁 台風第19号

 

 

2019年10月6日3時にマリアナ諸島の東海上で発生した令和元年の台風19号ハギビス(Hagibis・命名フィリピン・意味: 早い)は、小笠原諸島付近を通過した後2019年10月12日19時前に強い勢力で静岡県伊豆半島に上陸しました。

 

関東地方と福島県を縦断し、13日12時に三陸沖東部の北緯41度、東経147度で温帯低気圧に変わったのですが、報道でご存知のように関東地方と東北地方に甚大な水害と停電被害をもたらしました。

 

この台風第19号は、狩野川台風(昭和33年台風第22号)に匹敵する大型台風として本土上陸前からその危険性が気象庁から発表されていました。

 

 

【大雨の見通し】
・11日午後から西日本太平洋側や東日本での南東向きの斜面を中心に、非常に激しい雨が降り始める。
・12日から13日にかけて、西日本から東北地方では広い範囲で、台風に伴う雨雲がかかり、非常に激しい雨や猛烈な雨が降り、東日本を中心に、狩野川台風に匹敵する、記録的な大雨となるおそれ。
・12日12時までの24時間の雨量は、多いところで、東海地方では500ミリ、13日12時までの24時間の雨量は、東海地方では600~800ミリ、関東甲信地方と北陸地方では300から500ミリなど、広い範囲で大雨となるおそれ。
(原文ママ)

 

出典: 台風第19号について - 気象庁(10 月 11 日)

 

 

※狩野川台風(1958年/昭和33年台風第22号)…死者・行方不明者1,269名、伊豆半島の狩野川流域で大規模な水害が発生。

 

 

伊勢湾台風との類似点を指摘している報道もありました。

 

台風19号 4600人死亡の「伊勢湾台風」との類似点 2019.10.11 07:00  NEWSポストセブン

 

※伊勢湾台風(1959年/昭和34年台風第15号)…犠牲者5,098人(死者4,697人、行方不明者401人)・負傷者3万8,921人

 

 

ですが、狩野川台風とか言われてもピンと来ないですよね!!

 

私、伊勢湾台風は少しだけ覚えています。

 

歳が分かってしまいますが…(笑)。

 

出たての白黒テレビで見た天気図の台風の円に扇形の幾何学図形を小学生まになるまで、それが実物の台風の形と信じていましたよ…。

 

それから、床上浸水した家の中を小さな長靴履いてピチャピチャ走り回って叱られた覚えがあります。

 

私の人生初の記憶かも知れません(笑)。

 

 

静岡県上陸前10月11日(金)台風第19号・情報

 

気象庁の気象情報

 

全ての台風や気象情報について言えますが、10月11日11時現在の気象庁からの台風第19号に関する概要や留意事項のお知らせが出ていました。

 

台風19号についての注意点など、詳細に書かれている発表内容です。

 

台風第19号について - 気象庁(10月11日)

 

 

気象庁さん、毎度ありがとうございます。

 

 

国土交通省の対応、体制

 

国土交通省さんからも令和元年台風第19号に関する対応が出ていました。

 

令和元年台風第19号の概要のほか、

 

・関東地方整備局の体制
・被害状況調査、TEC-FORCEやリエゾンの活動状況
・記者発表資料

 

も更新・追記されています。

 

国土交通省 令和元年台風第19号による対応

 

 

 

台風一過の総務省の被害状況報告

 

総務省の被害状況発表

 

総務省さんから令和元年台風第19号による被害状況等について第6報となりますが、被害を把握しながら報告が出されています。

 

総務省 令和元年台風第19号による被害状況等について(第6報) 令和元年10月13日

 

 

厚生労働省の発表・被害状況等について

 

厚生労働省 令和元年台風第19号による被害状況等について10月12日11時00分時点~追加更新されています。

 

 

内閣府

 

内閣府防災情報のページ - 内閣府 台風19号の被害状況等について(10月12日18:00現在)~追加更新されています。

 

 

10月14日(月)7時00分時点での停電情報

 

経済産業省が発表した停電被害戸数は、約92,280戸!!

 

今回も、大規模な停電が発生してしまいました。

 

停電戸数:約92,280戸

 

○北海道電力…現時点で復旧済み

 

○東北電力 約4,000戸
・宮城県 約2,300戸
・岩手県 約1,200戸
・福島県 約500戸

 

○東京電力 約53,600戸
・千葉県 約38,300戸
・静岡県 約6,000戸
・神奈川県 約3,700戸
・東京都 約2,100戸
・群馬県 約1,200戸
・埼玉県 約900戸
・茨城県 約800戸
・栃木県 約400戸
・山梨県 約200戸

 

○中部電力 約34,680戸
長野県 約34,680戸

 

○北陸電力 
現時点で復旧済み

 

○関西電力
現時点で復旧済み

 

○中国電力
現時点で復旧済み

 

○四国電力
現時点で復旧済み

 

※停電の主な原因は、暴風雨・飛来物による配電設備の故障によるもの。
※暴風雨が収まった地域から、順次、巡視・復旧作業を実施。
※各電力会社のホームページ、Twitterで停電情報を発信。

 

出典: 経済産業省HP 令和元年台風第19号による被害・対応状況について(10月14日(月)7時00分

 

 

10月15日(火)での停電、河川決壊、浸水害の報道

 

停電、ガス状況

 

経済産業省 令和元年台風第19号による被害・対応状況について(10月15日(火)4時00分時点)

 

 

河川決壊、浸水被害状況

 

NHK NEWS WEB 甚大な被害 台風19号 66人死亡47河川で決壊 全容は不明 2019年10月15日 13時26分

 

NHK NEWS WEB 台風19号 住宅の浸水被害 少なくとも1万2000棟以上 2019年10月15日 14時23分

 

 

2019年10月17日に報道された台風19号の被害概要。

 

台風19号の被害のおまとめ報道

 

・台風死者、12都県76人に 実態なお不明
・JR両毛線 全線開通は1カ月超
・農業被害、福島で100億円か
・東電、停電は復旧 中部電は2000戸まで減少
・東北や東日本、大雨注意 18日以降
・50郵便局で窓口営業休止
・新幹線基地周辺、ほぼ解消
・千葉県内停電ゼロ 東電発表

 

出典: ■被害の実態、ライフラインへの影響は… THE SANKEI NEWS 2019.10.17

 

 

台風19号による浸水範囲が少なくとも2万3000ヘクタールを超える。

 

台風の浸水範囲2.3万ヘクタール超=東京ドーム5000個分-河川氾濫、堤防決壊-国土交通省の資料- 時事通信社 2019/10/17 07:47

 

 

首都圏外郭放水路(首都圏の地下神殿)が機能して、首都東京は大被害が抑えられたようですが、地下神殿の恩恵に預かれない地域ではものすごい浸水害が発生してしまいました。

 

被災された方々に、復興が一日も早く進むように願っている次第です。

 

 

首都圏外郭放水路とは?

 

1993年(平成5年)3月に着工、2002年(平成14年)6月に一部利用開始、2006年(平成18年)6月から全区間が完成し、洪水を防ぐために建設された地底50mを流れる世界最大級の地下放水路です。

 

中川、倉松川、大落古利根川、18号水路、幸松川といった首都圏の中小河川が洪水となった時、洪水の一部をゆとりのある江戸川へこの地下放水路を使って放水します。

 

利根川水系に属する一級河川としてこの地下放水路は管理されています。

 

首都圏外郭放水路の概要図

首都圏外郭放水路の概要図

出典: 国土交通省関東地方整備局江戸川河川事務所

 

 

首都圏の河川は勾配が緩く流れが弱いことと、舗装などの都市化が進んでいるので雨水が地中に浸み込みにくくなっているため、洪水が発生しやすくなっているために建設されたものです。

 

首都圏外郭放水路のシステム概要図

首都圏外郭放水路のシステム概要図

 

各河川から洪水を取り入れる「流入施設」と「立坑」、洪水を流す地下河川の「トンネル」、そして地下空間で水の勢いを弱め、スムーズな流れを確保する「調圧水槽」、さらに地下から洪水を排水する「排水機場」などで構成されています。(原文ママ:)

出典: 江戸川河川事務所HP

 

 

その大規模なシステムは、

 

首都圏外郭放水路・調圧水槽

首都圏外郭放水路・調圧水槽

 

出典: 国土交通省関東地方整備局江戸川河川事務所

 

 

2019年10月17日以降に報道された台風19号の被害関連報道。

 

この先のリスクにも補償の備え

 

こちらの報道記事では、

 

・火災保険・共済で水災の補償内容を確認

 

・片付け前に写真撮影をして記録を残す

 

・水災リスクはハザードマップで把握

 

などといった災害被害が発生した時に備えておくべきことや、補償申請に必要な証拠写真についてまとめられています。

 

自宅が浸水してしまったら  台風19号による大規模な「水災」 この先のリスクにも補償の備えを・FNN PRIME 2019年10月17日 木曜 午後5:30

 

 

多摩川の氾濫での行政の混乱

 

10月17日時点で7県であわせて71河川128カ所と報告がされたようですが、10月12日午後10時過ぎ多摩川でも氾濫が発生し世田谷区玉川の無堤防地域を中心に浸水被害が発生してしまいました。

 

大田区では、多摩川が氾濫する前の午後8時の時点で、早くも最も危険度の高い状況である「大雨警戒レベル5」の「災害発生情報」を発表してしまったそうです。

 

大田区では、区民の安全を第一に考えて早めの避難を呼びかけようという姿勢だったようですが、まだ「大雨警戒レベル」の運用がまだ周知浸透されていないと報道されています。

 

「狼が来た!!」ではないですが、付近住民に対しての正確な情報提供を行うべきです。

 

【独自】氾濫する前に「災害発生」 多摩川氾濫のウラで起きていた行政の混乱・FNN PRIME 2019年10月18日 金曜 午後6:00

 

 

台風19号 死者81人に

 

宮城県で、10月20日に新たに3人の方がお亡くなりになられたことが確認されました。

 

ご冥福をお祈り申し上げます。

 

一方、数多くのボランティアの方々が復旧活動に参加されている内容の報道ですが、膨大な量の災害ゴミの処理が問題となっている指摘の報道内容です。

 

廃棄される災害ゴミは水を含んで重くなっているため、ボランティアの方々の手助けが被災地復旧に役立っているとの報道です。

 

台風19号 死者81人に 復旧にボランティアが尽力・FNN PRIME 2019年10月21日 月曜 午前6:21

 

 

「防災重点ため池」計6カ所の決壊と浸水害

 

農林水産省が優先的に水害対策を進めていた「防災重点ため池」計6カ所が決壊して周囲の住宅に浸水害が発生していたことを伝える報道です。

 

「防災重点ため池」6カ所が決壊 台風19号、住宅に浸水被害も

 

 

台風19号の激甚災害が大規模復興法の「非常災害」に

 

大規模災害復興法に基づく「非常災害」の指定を10月29日に閣議決定すると表明するという報道です。

 

この「非常災害」の指定では、インフラの復旧を実施していく地方自治体への国庫補助率を1~2割程度引き上げることと、道路の復旧を国が直轄事業として自治体に代わり行うことになりました。

 

台風19号の激甚災害、29日に 大規模復興法の非常災害も決定へ・共同通信 2019年10月28日 11時3分

 

 

台風・大雨の死者の半数が車中で被害

 

この報道は、特に重要だと思いました。

 

福島、千葉両県で死亡した10人中5人の方は車での移動中に被害に遭われてしまいました。

 

ご冥福をお祈り申し上げます。

 

ゲリラ豪雨も含めて、台風による暴風雨の真っ最中では冠水した道路に車で「大丈夫だろう」と思って突っ込むのは大変危険なことです。

 

また、河川の堤防上の道路や海岸線、ため池沿いの道路も路肩が崩れて車ごと転落する危険があります。

 

洪水時の車移動は非常に危険! 台風・大雨の死者の半数が車中で被害・ZAKZAK by 夕刊フジ 2019.10.28

 

 

私の場合、片道約50Kmを車で走って仕事場に行っています。

 

一応の備えとして、車載用の防災セットをトランクに入れていざという時に備えています。

 

車の窓ガラスを割るハンマーは、防災セットのリュックから出してグローブボックスに入れています。

 

車載防災セット・カーセーバーの緊急脱出用ハンマー

緊急脱出用ハンマー

 

 

こんな記事もありました。

 

お店から飲料水が消え、代わりに買っていった物が、、、。

 

この方、クレーマーではなく「愛すべきおっちゃん」となって皆さんの支持を得ています。(^^)

 

「水も売ってねぇのかよ!」 ホームセンターで大声を上げたおっちゃん→その後の行動が予想外だった・Jタウンネット東京都 2019年10月11日 18:00

 

 

☆☆☆☆☆彡

 

日頃から、日本の自然災害時に自分自身と家族を守るために非常時避難持ち出し品は備えておきたいものです。

 

通販で取り揃えた我が家の防災セット

通販で取り揃えた我が家の防災セット

 

 

 

国土交通省とNHKニュース・防災アプリ、自衛隊のTwitterのご紹介

 

国土交通省の災害時に役に立つサイトのご紹介

 

わがまちハザードマップ

 

・洪水・土砂災害・津波のリスク情報、道路防災情報、土地の特徴・成り立ちなどを地図や写真に自由に重ねて表示できます。

 

重ねるハザードマップ

 

・各市町村が作成したハザードマップへリンクします。地域ごとの様々な種類のハザードマップを閲覧できます。

 

などの災害情報が、PCやスマホで確認できます!!

 

⇒国土交通省ハザードマップポータルサイト

 

 

国土交通省ハザードマップポータルサイト

出典: 国土交通省ハザードマップポータルサイト

 

 

※ハザードマップポータルサイトをスマホのアイコンへ登録する方法は、Android とiOS 10 それぞれの方法が掲載されています。
国土交通省: ハザードマップポータルサイトをスマホのアイコンへ登録する方法

 

 

NHKの防災・災害情報アプリ

 

NHK ニュース・防災アプリ

 

NHKのテレビニュースや内閣府防災情報でも紹介されていますが、NHK ニュース・防災アプリもリアルタイムでお住まいの地域や知りたい場所の様々な状況が掴めます。

 

NHK そなえる 防災 : 防災情報のページ - 内閣府

 

NHK ニュース・防災アプリ|NHK NEWS WEB - NHKオンライン

 

 

Twitterで自衛隊の災害派遣活動の内容が分かります。

 

河野防衛大臣が就任された後、防衛省に大臣がオススメしたようで、国内の多くの自衛隊駐屯地でTwitterでの災害派遣報告や普段の活動内容が見れるようになりました。

 

沢山の駐屯地でTwitterを開始していますので、最寄の駐屯地をTwitterで検索されてご活用されたら良いかと思います。

 

 

 

 

例えば、陸上自衛隊 第1師団さんのTwitter。

 

 

 

陸上自衛隊習志野駐屯地第1空挺団さんのTwitter。

 

今なお続く千葉県の復旧作業。

 

 

 

 

ここに貼ったのはほんの一例で、まだまだ沢山の自衛隊部隊の日々の災害派遣、救助活動のツイートがあります。

 

自衛隊さん、感謝、感謝です!!

 

 

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